足をついてもいいやんか

ゆっくりのんびりですよ

生活を介護するということ

僕は今、生活介護の部署で働いています。担当は通所ですが、入所されている方の介助を行うこともあります。

そんな中で今日、あることがありました。

食事介助が終わった後、5分程度経ってから利用者さんからゴホッという音がしたため何か変だなと思い見に行ったら、喉に何かが詰まったのか呼吸ができずに唇がチアノーゼを起こしていたのです。

すぐに背部叩打法による詰まりの除去を試みたのですが、どんどんと悪くなる唇や顔色、そして目から涙を流しながらもがく姿。

頭をよぎったのはこのまま目の前でこの人は死んでしまうのではないかということ。

なんとかその場はことなきを得て利用者の方も無事でした。

介護福祉士を取ってから「介護」自体は5年近くしていなかったためこういう経験は初めてでした。


生活介護。名前の通り日常生活で困難なことを介助し、また危険から護っていく。

それがどんなに難しいことか、今日ほど思い知らされた日はありませんでした。

健常であればなんてことはない日常でも高齢であったり、障害があったりすれば危険な場面となったりする。

食事を摂るという当たり前のことが死に直結する可能性だってあるのだと改めて認識した日でした。


で、こう行ったことがあると、この仕事自分に向いているのかなと思ったりしてしまっています。

正直、この人このまま死ぬのかもと思った時、次に何思ったのかというと自分の身の保身です。

このまま詰まりが取れずに事故になってしまえば自分の責任となってしまう。そんなことを思い浮かべてしまいました。


他人を介護していい人間なのかなぁと自分自身の資質を疑問視してしまいますね。

そんなことを感じた1日でした。