足をついてもいいやんか

ゆっくりのんびりですよ

妻「私、ノンセクシュアルだとおもうんだ」

正直このことをブログに書こうかどうかは悩みました。
しかし、書くことで、吐き出すことで見えてくるものもあるんじゃないかと思って書きます。

まだ整理しきれていない部分も多々ありますので読みづらいと思われますが、ご容赦ください。

ノンセクシュアル

ある日、妻に聞かれました。「ノンセクシュアルってしってる?」と。

軽くかじる程度には知っていました。で僕は聞きました。「それがどうしたん?」と。

その返答が「私、ノンセクシュアルだとおもうんだ」でした。

そう告げられても、呆ける所までは行きませんでしたが、それでも一瞬、意味がわからないという状態にはなりました。

知ってる?と聞かれ一応は知っていると答えました。ただ、まさか身近な人が、しかも最も近いと思っているパートナーからセクシュアルマイノリティであると告げられるとは夢にも思っていませんでした。

話を聞いているうちに少しづつわかってきました。

こういう表現は適切ではないかもしれませんが、妻はノンセクシュアルでも許容範囲が狭い方なのかもしれません。人によっては性行為は好まないとかキスもしようとは思わないとかあるそうなんですが、妻の場合は手を繋がれるのも嫌、そういう雰囲気を出されるのも嫌と言うことでした。はっきり言うと触れてくれるな、そういう気で近づいてくるなと言うことでした。

それに対して僕はパートナーである妻と触れ合いたいしキスもしたい、性行為だってしたいわけです。口下手、会話下手な僕としては妻との関係性の確認を取りたい時にはそう言う手法を取りたいと思う方です。

今まで、そういう行為を僕としてきたけれども、我慢していたとも言われてしまいました。

そう告げられた時は、僕との関係性を拒否されたような気持ちになりました。

話はそれで一旦終わりました。

そして、少し時間が経ち落ち着いて考えました。

手を繋いだりすることすらも嫌な妻が、我慢してまでも僕との色々な行為を受け入れてくれていた事。

何のためか。

僕がそれを望んでいたからではないか?

まずはそこに気づきました。その為に妻は自分の想いを押し殺し僕に付き合ってくれていたのだと。

今まで妻は自分がノンセクシュアルだと思ってはいませんでした。だとしてもそういう事が好きではなかったそうです。僕の一方的な思いで、行為を強要していたに近いと思いました。そうなると、なんてことをしていたんだと自責に駆られました。

拒まれたことも幾度もあります。それを駄々をこねる子供のように「なんでよ」「いいやん」と言っておこなってきたのです。それを渋々であろうとは思いますが、受け入れてくれていたんだなと。

しかしです、じゃあ僕の欲求はどうすればいいんだという思いも同時に出てきます。

単純な性的欲求ではなく、パートナーと触れ合いたいという欲求です。

正直な話、現在2年ほどセックスレスとなっています。それはそれで妻としては問題ない事なんでしょうが僕としては寂しいという思いと欲求が満たされない思いがあります。

パートナーとしての僕の理想と妻の理想が大きく離れているんだなと実感させられるばかりです。

触れ合うことでお互いの気持ちを確認したいと思う僕と、そんなことをしなくても大丈夫という妻。

正直、訳がわからなくなりそうです。隔たりが大きすぎて。

このことを聞かされて、これから先、妻とうまくやっていけるのか。

と、自分の気持ちばかりを考えてしまっています。


人は一人として同じ存在はいない。

それぞれに違う考えを持ち違う価値観を持ち、違う存在としてそこにある。

その、人と人が寄り添おうとしようとするならば、その違う考え、価値観、存在を認めなければいけない。

そのことを知識として知っている。僕は。でも、本当に知っていたか?僕の価値観としてそれを持っていたか?答えはNoだった。

僕は自分の考えを押し付け、価値観を決めつけ、そこに居て当然のように思っていたのかもしれない。

妻のことをよく知りたい。考えを、価値観を、その存在を。

好きだから。