足をついてもいいやんか

ゆっくりのんびりですよ

僕は欠陥品かもしれないれども伝えたい言葉と気持ちがある。

僕は人間として欠陥品なんだろうか。

そんなことを考えながら、先ほど起こったことを思い返した。

欠陥品だとしたら困ったものだが、どうしても失いたくない。だから本当は伝えたい。

夕食から3時間程度後

寝ていた。

食後の薬を飲み、ただ本能に動かされるように寝ていた。寝ようという意思はないが寝ないという選択肢はないというような感覚。
ぐっすりと寝ていた。

そんな中、激怒した妻が起こしに来た。それはそれはもう本当に頭にきたようで怒っていたようである。
事前にLINEを送ってきてあった。「起きてる?」と。それに既読もつかないので寝ていると判断したのだろう。

先に行っておくと僕も妻もうつ病と診断され服薬での治療中である。
飲んでいる薬に、僕は抗不安薬という薬が追加されていることを除けばほぼ同じものを飲んでいると言ってもいい。

つまり抗うつ剤での副作用は同じであるのではないかと。(厳密にいうと副作用なんてものは人により違うので同じではない)

そんな中、一人は寝て一人は子供達の世話をしているのはどう考えてもおかしい。手伝えぃと激怒して僕を起こしにきた。

抵抗戦

そんな妻の怒りを身に受けながら、すぐに起きれないタイプの僕はとりあえず体をくねらせなんとか寝続けることができないか考えながら、少しづつ起きてくる意識で妻の主張を聞いていた。
特にわがままだとか不平を言っているわけではない。全面的に僕が悪いんだと思う。
しかし、うつ症状のタイプの影響があるのだろうとは思うが、僕の場合はうつ状態となった時に過眠となって現れやすいようで、特に睡眠を欲するのだ。
とにかく寝たい。暇があれば寝たい。よほどの空腹でなければ、よほどの欲求がなければ寝ていたい。そんな感じである。
先日も20時間程度寝ていたくらいなので妻も理解はしてくれているとは思っていたのだが、理解と納得は全く違うものであると今回は思った。

とにかく自分だけが寝ているのはおかしい。私もうつ病で万全の状態じゃない。それでも頑張っている。お前もやることやらんかい!ということである。

少し話は変わるが、僕は黄色で鳥のキャラクターが好きで、集めている。
部屋にも結構な数があり寝ている枕元に3体のキャラクターがいる。今回はこれを防御に使った。
まず一体目。ポインコ弟くん。

僕は頭の上にポインコというキャラクターの弟の方を出した。

ポインコ音頭という歌があるのだがその中でこの弟は「我慢はあかん」というセリフを言うのだ。

そのポインコ弟を出した僕に対して妻は「お前は我慢せなあかんやろ!」と言うツッコミを入れてくれた。

その次に出したのは、ポケモンのキャラクター、コダックだ。カモノハシに見えるがアヒルポケモンである。常に頭痛を抱えていて頭を抱えていると言う設定がある。

このコダックを見た妻は「頭がいたいのはこっちだ!動きもしない旦那がいるせいで!」と言うツッコミが入る。

最後にポインコ兄を出した。この兄は先ほど出たポインコ音頭で「地主や にいちゃんはなぁ地主になるんや(うろ覚え)」と言うようなセリフがある。

妻は「お前が長男で地主ならこんな二人ともうつ状態とか絶対なっとらんわ!」とツッコミを入れた。

敗戦

守るものがなくなった僕は一通りの起こすと言う攻撃を受け、起きると言う宣言と、起きるまでに少し時間がかかることを告げ妻は子供達の世話に戻った。

全く、すごいものである。僕の好みや好きなものをほとんど把握し、その好きなものがなぜ好きなのか理解し、それにまつわるネタについても理解してくれる。
そしてこう言う時でもそれに付き合ってくれたりする。できた妻だなぁと今更ながら思うのである。

嫌われたくはないと思うが、うつ病のこの状態で本当に動ける時間が少なく、同じ時間を過ごすこともなかなかできないことも多い。
仕事に復帰した以上、これ以上迷惑をかけるのも申し訳ない気持ちもあってどうしても仕事を優先していしまい、休みの日は状態が悪いことともあり寝てばかり。

このままでは愛想をつかされて手の届かないところへ言ってしまうのではないかと思ってしまうが、それに対して何か手が打てるほどの気力も気持ちも出てこない。

とにかく、子供達の世話をしなければと重い体を起こすことで精一杯だ。

感謝とそれを言葉にしたいが…

感謝。本当にそれしかない。自分も辛い状況であるはずなのに自分だけでなく子供達と動かない旦那の世話をして、その上自分もそれ以上悪化しないように身を守る。
正直できる僕にできる芸当じゃないと思う。お互いに状況は違う部分もあるがそれでも感謝せずにはいられない。

失いたくない。消えて欲しくない。そばにいてほしいと言う言葉が常に頭の中にあるがそれを伝えるための熱意は失われたままだ。いや、胸の内で眠ったままだ。

失っていない。こんな自分のことを理解してくれる人を失いたいなんて気持ちがあるわけがない。

それを伝えたい。感謝と愛する言葉と一緒に。妻に。

実際伝えることが難しいのではあるが…