刃物を研ぐという行為
突然ですが、僕は刃物を研ぐのが好きです。
包丁などは家で砥石で研いでいます。
別に懐古主義とかではなく自分にあった道具にして行くって話です。
物を再び使えるようにする行為
新しく作ることは、今の世の中誰もが考え実行し、それを生業とする人が多いと思います。
しかし、研ぎ直すという行為は今ままで使っていた道具が使いにくくなった時にもう一度使いやすくするという行為になります。
やり直し?作り直し?そのどちらとも違う、研ぎ直し
教えてもらった頃は面倒で仕方ありませんでした。
毎日2〜3本の包丁を、その包丁をメインで使う人の好みに合わせて研いで行く。
怪我をすることも多く、研げているか見るために刃の部分を触ることが多いためです。
砥石も使って行くと削れて行ってまっすぐじゃなくなり研ぎにくくなります。
それを砥石同士かコンクリートで削ってまっすぐに直したり。
そこまでして研ぐ必要があるのか、疑問に思ったことがあります。
シャープナーでいいじゃないかと。
物を使い込むということ
そういえば、最近ではシャープナーという数回包丁を通すだけで切れ味を戻すという商品が多いですが、あれは実際には研いでいません。刃の表面を荒らしてノコギリ状にして一時的に切れやすくしているだけです。
研ぎ方を教えてくれた人がそれを持ち出すとプレッシャーでした(笑)
なぜ研ぐのがいいのか。研ぐことを教えてくれた人は使う人の手に馴染み道具として完成して行くからだと教えてくれました。
本当は使う人が研げばいいんだけれども研ぐのもコツとセンスがあって僕にはセンスがあると言われ、あとはコツを磨きなさいと言われ僕が研いでいました。
そして使い手と研ぎ手の互いの理解が一定のラインを超えた時に、本当に使いやすい道具、この場合使いやすい包丁になるんだよということでした。
それ以来研ぐこと、自分に合わせることは好きになりました。
それ以来、研ぐことが好きになりました。実際、研ぐだけでなく使う側に回ることも多くなり自分の包丁はこのように研ぎたいと思い研いで、うまく行った時の使いやすいという感覚は、言われていた通りの感覚だなぁと思いました。
で、これを包丁以外に当てはめるとカスタマイズだよなぁと思うわけです。
自分に合わせて道具を使いやすく調整して行く。
最近調整をしているもの、スプラトゥーンのジャイロとカメラ移動速度。
少し遅いように感じるようになったので調整をしながらナワバリで練習しています。
ずっと初期設定でやっていたのですが、少しづつプラスの方向に動かしています。
こういった調整もこれも刃物を研ぐのと同じなのかなぁとふと思ったので、やっぱりこういうことが好きなのかなと思ったのです。
さて、そろそろ家の包丁を研がないと妻に怒られますね。
家の包丁は切れすぎず、切れなさすぎずというすごい難しい要求をされるので困ります。