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ゴースト・イン・ザ・シェルをDVDで見たので感想。

どうも、いちごようかんです。

映画のゴースト・イン・ザ・シェルをDVDで見たので感想です。

ちょっとネタバレ注意ですのでまだ見ていないのにという方は見ないでくださいね。

ちなみに、僕は原作は知っていますし、原作のファンです。

脚本が中途半端だと感じた

アクションや特殊効果・メイクなどは流石だなぁと思うところですが、脚本がいまいち入り込めない感じがありました。

ゴーストがどこに宿るのか、アイデンティティがどこにあるのかが強く出過ぎている気がする。

映画という長さのなかで物語を終わらせなければいけないという制限もあるのだとは思うのですが、ゴーストがどこに宿るのか、記憶なのか脳なのかはたまた別のものなのかというとても深い問いに対して答えが曖昧すぎると感じました。
原作版のようなタチコマというAIがゴーストを持ちつつあるという存在があるわけでもなく(多脚戦車は出てきますが)ゴーストがどこに宿るのかを映画の決まった長さの中で答えを出すには無理があったように思います。
そのせいか、元の家族との再会や名前を思い出すという部分が不自然に感じてしまいました。

また、クゼという名前を出したことでこのストーリー上では関係のないアニメ版でのクゼヒデオが思い浮かんでしまいます。
正直なところそれのせいでストーリーに入りきれない部分がありました。

吹き替え版のビートたけしが浮いている

吹き替え版を見たのですが他のキャラクターが全員アニメ版の声優なのに対し荒巻大輔だけビートたけしの声なのはどうも浮いているような気がして仕方ありませんでした。
そこはいくら日本語→日本語でも他の声優と同じようにして欲しかったと思う部分でした。

もっと特殊効果などを使ったアクションよりの方がよかったように感じた。

ゴーストの居場所や過去など絡めず、1話完結のアクション系ストーリーの方が攻殻機動隊っぽさが出たような気がしますね。
むしろ僕はそれを望んでいました。原作と設定だけ繋がっていればいい。全く前後に関係のない1話完結のストーリーならもっとかっこいいものが取れたんじゃないのかなぁと感じました。

最初の芸者ロボが暴走するあたりやクゼも個別の11人への回帰なんでしょうが、正直そういう部分はなくてよかったと思います。

今回のような脚本で行くのなら3話完結くらいで

今回のような感じなら、3話完結くらいの長さがないと答えが曖昧なままになってしまうと思います。

自分が何者かに不安を感じる主人公が博士の所属企業からの裏切りで知り得た記憶を頼りに家族に会い、自分を狙ってくるクゼという人物の正体をしりながら、そのクゼの作った世界に誘われるが断り自分を探し続けるというストーリならクゼを出さずにかっこいいアクションものでよかったと本当に思いました。

そうでなかったらタチコマをちゃんと出して、個別の11人をある程度なぞらえながらしっかりとしたストーリーで作ってもらわないと納得ができないなぁと感じました。